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VIDEO-ITを取り巻く市場と技術

2008年3月13日掲載

第28回 <屋外広告物としてのデジタル・サイネージのこれから>
    chapter 04 デジタル・サイネージのコンテンツ

コラム執筆:株式会社シブヤテレビジョン 技術部
シブヤテレビジョン技術部について

「メディア」は直訳すると「媒体」です。したがってそれだけでは成立しません。コンテンツが必要です。しかしながら、デジタルサイネージ市場では何より一番、この「コンテンツ」が足かせになっているのです…。

■不統一な規格
ウェブサイトや携帯電話が普及してきて一番問題視されたのが「著作権」でした。今でもまだまだ不確定な要素をもつこの問題は新しいメディアができるたびに、難解になっていきます。ウェブサイトや携帯電話コンテンツの著作権に関する定義も、10年ほど経ってやっと固まってきたそうですが、そう考えると近年発生してきたデジタル・サイネージに関する問題はすぐには解決しないことでしょう。なぜなら、デジタル・サイネージはそれ自身に定義がないのです。

もともと広告媒体ではなく「案内板」として使われてきたデジタル・サイネージですので、「広告を出す」ことを前提には作られていません。最近普及してきた路線バスのラッピング広告のように「今まで広告として使われなかったものを広告媒体として売る」という発想です。たとえば、ウェブサイトの場合はバナー広告などで収入を得ています。しかし、クリック詐欺のように一部でその効果も疑われてきているように、始めた当初はよくとも、後年問題が発生することもあります。

看板が乱立する街、渋谷。
写真1:看板が乱立する街、渋谷。

 

現在、デジタルサイネージの運用を定義する法律や規格のようなものはありません。これからこのメディアを使って運用していこうとする媒体主や広告主は、これらの問題も念頭に置く必要があります。

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(コラム記事/ シブヤテレビジョン 技術部)

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