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VIDEO-ITを取り巻く市場と技術

2008年3月6日掲載

第27回 広がりをみせるH.264アプリケーション

(月刊ニューメディア2008年2月号 掲載記事)

日増しに存在感を増すH.264。さまざまな用途で使われ出している。ここでは、主に民生用途のH.264のアプリケーションを俯瞰し、今後のさらなる活用について考えたい。

■携帯電話からハイビジョンまで
ワンセグと次世代DVDからスタートした感のあるH.264だが、最近ではその圧縮率の高さと将来性を見込んで数多くの用途で使われている。H.264は、MPEG-2ビデオの約半分のビットレートで同等の画質を得ることができるというものだが、エンコード・デコードの処理の負荷が非常に大きく、特に、エンコードについて当初は安価なLSIがどのくらいのスピードで市場投入されるのか、心配されていた。ところが、民生機で使えるエンコードLSIがいくつか出荷され、ワンセグや次世代DVDのような再生用途だけでなく、AVCHDのようにエンコード機能も民生機に搭載されるようになった。この流れはここ1年くらいで、加速されてきている。

H.264は、携帯機器からHD解像度までをサポートし、幅広いデバイスで使えるようにするため、規格に幅を持たせている。コア技術は共通だが、処理負荷を考えて、デバイスや用途に合わせていくつかの機能を使い分ける仕組みだ。このため、H.264は、MPEG-2ビデオより広い範囲をカバーできる。逆に、ひとくちにH.264を使った機器と言っても互換性がない場合がある。

それでは、以下、順にH.264の事例をピックアップする。

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※編集の関係上、雑誌掲載内容と少し異なる個所があります。

(コラム記事/ (株)アイ・ビー・イー 先端システム研究所 竹松昇)

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