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VIDEO-ITを取り巻く市場と技術

2007年10月11日掲載

第12回 コンテンツ制作のこれから
- 「COOL JAPANの躍進はどこまで続くのか」

コラム執筆:株式会社イーディーエー 代表取締役 飯田和正
執筆者のプロフィール

「COOL JAPAN」が世界を駆け巡っている。

フジヤマ、ゲイシャ、スシ、テンプラがもはや世界から見た日本のイメージではない。日本食は世界各国どこの国でも当たり前のように食べられ、居酒屋やラーメン屋が海外でヒットしている現在。日本食以外にも日本ブームが沸き起こっているのだ。今や日本のクリエーターが作り出すJAPANコンテンツが「ぶっ飛んでかっこいい!JAPAN is COOL!」と高く評価されている。

今年も日本文化を中心としたヨーロッパ最大規模のJAPANフェスティバル「JAPAN EXPO」が、2007年7月6・7・8日の3日間パリ・ノールヴィルパント展示会会場で開かれた。約10万人規模で行われるこのお祭には、ヨーロッパ中のアニメファン・ゲームファン・コスプレファンが一同に集まった。この光景を見た日本人はCOOLJAPANの盛り上がりに圧倒されるだろう。これはまさしくヨーロッパ版コミケ(同人誌即売会)といった様相だ。
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海外ではもはや日本発「MANGA」はエンターテインメントとして確立した。

GONZO制作のANIME「アフロサムライ」が今、アメリカ・ヨーロッパで話題沸騰中だ。声優にハリウッド俳優のサミュエル・L・ジャクソンを迎え、音楽は 「キルビルvol.1」「キルビルvol.2」にも参加HIPHOPを代表するグループWu-TangClanのリーダーTheRZA である。まさに、ハリウッド・HIPHOP・ジャパニメーションの合作が完成した。日本の「MANGA」は海外で揺ぎ無い市民権を獲得している。そしてこれからもこのコラボレーションは間違いなく続いていく。

海外イベントに負けじと、今年は経済産業省のバックアップのもと「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」(通称:CO・フェスタ)が初めて開催される。東京ゲームショーなどのイベントと新規イベントをMIXさせたイベントの総称で世界中から約100万規模の参加が予想されているという。まさにJAPANブランドの世界発信を目指した一大イベントなのだ。またテレビ愛知主催「世界コスプレサミット」も今年で5回目を迎え、外務省前面バックアップのもと最大規模の盛り上がりが期待されている。

このように国のバックアップのもとで、今以上のJAPANコンテンツが世界に羽ばたこうとしているが、その裏で「人材不足」や「海外プロモーションの経験値不足」などといった問題が山積だ。海外でコンテンツビジネスを展開していくためには、必ず腕利きのプロデューサーが必要となる。コンテンツ権利を熟知した経験豊富なプロデューサーが多くいれば、COOLJAPANの躍進は現在の盛り上がりに乗じて、ブランド確立が可能になるからだ。

COOL JAPANの要素で、日本発の映画やドラマといったジャンルはまだまだ発展途上である。アート作品の一部のように取り扱われている日本の「EIGA」は、まだまだ世界で成功の可能性を秘めている。日本の「DORAMA」もこれからチャレンジできる場は増えていくだろう。

韓国のケーブルチャンネルで日本ドラマが過熱の兆しを見せているのはご存知だろうか。
日本でもヒットした『のだめカンタービレ』などが、韓国女性から支持を得た。また『華麗なる一族』は初めての韓国語吹き替えドラマとなり、日本ドラマブームに一役買っている。日本の「DORAMA」が少しずつ認知されようとしているのだ。

これからのJAPANコンテンツの発信で重要なことは海外で活躍する優秀なプロデューサーやプロモーターをどれだけ確保するか。ITを駆使したグローバルプロモーションがどれだけできるか。それらが勝負の鍵を握っている。今や日本のコンテンツは世界で通用するとはっきり口に出して言えるのだから。

(コラム記事/イーディーエー 飯田和正)

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